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【レビュー】「繊細さん」の本

「気がつきすぎて疲れる」と書かれたサブタイトルに、心あたりがあれば手にとってほしい。

まわりの人が気づかないささいなことが気になったりしていませんか。

そんなあなたは、どうやら感じる力が強く、相手に配慮しすぎて気疲れしてしまっています。

 

繊細さんの存在は、世の中全体で見ても、5人に1人の割合しかいない少数派で、「気がつくこと」は、みんなに等しく標準装備されていないのです。

 

それに、繊細なことは気質であり、生まれもったものだと言います。

 

内容は、まるで自分のことのように書かれてありびっくりするはず。

少しでも、共感してくれる人がいるんだと知れるだけでも気持ちは楽になるんじゃないかな。

 

繊細さんは気づく力が強く、相手の感情を察したり、その場の雰囲気を感じとることが、当たり前の感覚として身についています。

だけど、みんながそうではなく、その感覚が弱い人もいるんですよね。

悪意ではなく気づかなかったり配慮できない人がいるのをわかっておくといいですね。

気づかない人の感覚を理解すればイライラが減ると思います。

 

ツラさの原因は自分が当たり前に持っている感覚を相手も同じように持っていると考えてしまうことだからね。

 

やさしいあなたに必要なことは、自分の気持ちを素直に表現することです。

相手を傷つけないようにとか、相手を喜ばすために、あなたの気もちを抑えないことが大切です。

先にもお話ししたように感じ方は人それぞれですから、「いやだ」とか、「嫌い」とか素の感情を出してみましょう。

 

離れていく人は、自分を大切に扱ってくれる人ではないのです。

さよならできてよかったと考えましょう。

 

素を出すことで、人間関係の入れ替わりが起こり、

ありのままのあなたを受け止めてくれる人に出会えます。

 

よく気づき、深く考えることができるのは才能だと認めてあげましょう。

 

 

『人が嫌いなわけではないけれど、長時間一緒にいると疲れてしまいます』に秘められている繊細さんの神経システムの実例が、ドンピシャすぎて思わず笑ってしまいました。

飲み会のように大勢がいる場のコミュニケーションで、繊細さんの心は次のようにフル回転します。

  • その場の雰囲気はどんよりしているか、明るいか
  • 話し声が部屋の中で反響しているか、通り抜けていくか
  • 誰が楽しんでいて、誰が無理をして笑っているか
  • 全員のお皿に料理が取り分けられているか
  • 空調のかすかな音

繊細さんの神経システムはこういったささいなものに反応するようにできています。

はっきり感じるものから無意識に何となく感じているものまで、非・繊細さんより多くのものを感じるため、どうしても疲れやすくなってくるのです。

同じように感じられる方がいらっしゃると思うと、ちょっとうれしい。

相手が求めていることに応えたいという思いや、ついつい他人を優先してしまうために、自分らしくいられないことが多く、一人でいられる時間が必要になってくるのですね。自分にやさしく無理しないことです。

感情に素直に行動していく

歳を重ね、多少図太く生きていく術は手に入れたけれど、20歳の私に教えてあげたい。

「気づくこと」は何も悪いことじゃないんだよ。相手のことを思いやれるやさしさなんだよ。

あなただけじゃないから、自分のペースでいきればいいんだよと、伝えてあげたい。

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